美容室社長をしている大河内隆広のブログです。日々の美容室経営で気になったこと、学んだことなどを好き勝手に書いていきます！

『接客』の極意は「言わずとも感じ取る」なのかもね。

大河内の好き勝手言う！

今日は朝からシンドイ雨です。

昨日の夜は、飲みに行っていたので、事務所の近くに借りている駐車場に車を停めたまま帰ってきました。なので、もちろん家に車がなくタクシーに。

雨の日って道路が混んでるんですよね。事務所までは、だいたいタクシーだと10分くらいで着く距離なのですが、まったく車が進みません。。

事務所のある新小岩までは、自宅から一本道なんです。だから、その平和橋通りが渋滞していると最悪。。

渋滞中、僕は若干諦めモードでノンビリとiPhoneを操作していたら、突然タクシーが何も言わずに、事務所までの一本道を外れて右折し走り始めました。。

ここは僕の地元です。この道しか事務所までは行きようがありません。

「なぜ、右折したんだろう？？」

そんな思いと一緒に、「絶対遠回りでメーター上がるだろうな」との両方が頭に浮かびました。しかし、この渋滞の中、どんな道を選択し何の考えで進むのだろうとの興味もあり、不審に思いながらも、黙って経過をみる事にしたんです。

タクシーの運転手は、何も言わずに黙々と走っています。

こんな自分の家から近い場所で、僕の知らない裏道があるのだろうか？

そうすると、右折したタクシーは渋滞をしている一本道と平行に並んでいる隣の道に入り300メートルくらいすすんで、また渋滞している通りに戻ってきました。。

？？？？？

この300メートルの裏道はなんの意味があったのか？？

ただ、そこからは渋滞していた一本道もスムーズに車が進みだして、わりかし新小岩の駅まで早く到着する事が出来たのです。

「お客さん、勝手に遠回りしたからワンメーター低い料金でいいよ！！」

ここで無口だったタクシーの運転手が初めて口を開いたのです。。

よく見ると、メーターには910円と書いてありました。それをワンメーター低い820円でいいと言うのです。

お客様に聞かずに遠回りしたのは、自分の判断だから、それは支払わなくてよい。

悪い気がしませんでした。僕は、1000円をタクシーの運転手に渡してお釣りはチップで置いてきたのです。

感じ取るのが『接客』

基本的にいつもタクシーにはイラついている僕ですが、今日は朝から悪い感じがまったくしまけんでした！

今回のタクシーは、通勤っぽい僕を見て１分でも早く駅まで送り届けようとの思いで、渋滞している道を300メートルだけでも避け、裏道を走ってくれたのです。

その結果、メーターが上がってしまった。十分に予測が出来た事でしょう。

自分の為に頑張ってくれたのは、やっぱり悪い気しません。

その時に、前にセミナーで聞いた事のある質問を思い出したんです。。

タクシーでお客様を乗せて走っている時に、信号が黄色に変わってしまいました。もう少しで赤になってしまいそうです。貴方ならどうする？

①スピードをあげて赤になる前に渡りきる

②安全に信号で停まる

どう思いますか？

でも、こんな状況はタクシーだったら、いくらでもリアルにありそうですよね。。

さっそくですが、、、

この質問に対しての答えは、、、、
 

どっちもあり得る。

 

だそうです。

タクシーに乗ってきたお客様が急いでいそうなら①番。

安全運転でゆっくりと目的地まで行きたそうなら②番。

結局は、後部座席で座っているお客様が今どんな状況で何を思っているのかを感じ取り行動するのが『接客』という話です。

深いな〜〜。。

感じとれるか、感じ取れないかは大違い

でも、接客って正解ないです。

僕達美容師だって、お客様が今日は、、

●話したい気分なのか、

●話したくない気分なのか、

接客しながら、感じ取って気付かなきゃいけないんです。だって、施術に入る前に毎回お客様へ

「今日は話したい気分ですか？それとも話したくない気分ですか？」

なんて質問するのスマートじゃないでしょ？

接客って奥深いっすよね。

もちろん、わからない事をお客様に質問して聞き出す事も大切です。

しかし、聞かなくとも感じ取る事も同時に同じくらい大切なんですよね。。

カウンセリング時にお客様は一生懸命にスタイルを僕達美容師に伝えようとしてくれる事があります。しかし、お客様は素人だから、けっして説明は上手くありません。

客「今日はブリーチして！」

店「はい、それじゃ金髪にするんですね！」

客「いや、金髪は無理だよ」

こんな会話で結局8レベルくらいがお客様の希望だった事を体験した事があります。

 

言わずとも感じ取る！

言葉の裏側を感じ取る！

 

これも、『接客』には大切なスキルなのかもしれないですね。。

 

そんな事を思った、今日の朝でした。。

 

では！

 

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