2016
05.30

これからの美容室は単価を上げるのか?下げるのか?

大河内の好き勝手言う!

GULGULは、今年の3月に技術料金の値上げを全店で行いました。約5パーセントの値上げ幅です。

3月から5月まで見させてもらって、値上げ後3ヶ月間の推移をみると単価と売上は共に順調な推移をみせているのではないでしょうか。

僕はこれからの美容室経営で必要なのは単価を上げながら同時に美容室の価値を上げていくのが大切だと思っています。今日はその辺をブログで書いていきます。

 

これから、美容室に必要なもの

これから美容室が必ず整備していかなければならない項目として

⚫︎社会保険

⚫︎最低賃金

⚫︎有給休暇

⚫︎労働時間

⚫︎健康診断

⚫︎週休2日

⚫︎休憩時間

 

これは僕の案も入っているので、会社によっては多少の誤差はあるでしょうが、最終的にはどこも似たような項目が並ぶのではないでしょうか。

これらをすべて整備して、安定した会社作りをしようと、計算をしてみると、やはり適性の範囲内での単価に美容室は上げていかないと、なかなか難しいというのが僕の感想です。

 

例えば、

客単価5500円

1日労働時間 9時間

休憩時間1時間

週休2日

 

この条件で上記の整備したい項目を何個クリア出来るでしょうか?

 

売上は、

客数 ✖️ 単価
(ここでは来店周期は抜きで考えます)

 

なので、客単価が低いと当然に客数を増やさなければいけません。

単純に客単価が11000円の美容室と5500円の美容室を比較したら倍の客数をこなさなきゃ同じ売上にはならないんです。

当然、この5500円での客単価でも社会保険の加入は出来る会社はあるでしょう。

しかしその状態で社会保険に加入した場合、、、

 

休憩時間をスタッフは1時間取れるのか?

スタッフ人数が必要なのに有給とれるか?

労働時間は実働8時間で足りるか?

最低賃金大丈夫?(とくに東京都)

 

もちろん不可能ではないんでしょうし、上手にこの条件でもクリアしている会社もあるのは知っています。けど、なにも考えずに美容室運営をやってたら難しく、すべてをクリアするにはかなり強敵なのは間違いないのではないでしょうか。

 

昔と今はちがう

なにも考えずに客単価が低い状態で、売上を取ろうと思うと、安易な考えではありますが、昔の美容室だと、、

 

スタッフの労働時間を長くして

休みを少なくして

社会保険に加入しない

 

のような美容室経営をしていくのが、よく見かける昔の美容室運営のパターンだったように感じます。

だったら、いくらでも成り立ちます。むしろ儲かっちゃうんじゃないですかね。。

しかし、いまはそういうわけにはいきません。

そういう美容室が昔は多かったから、業界としての成熟度もプライベートカンパニーだらけを、長い期間抜け出せない業界になってしまっているんですって。。

今は、それとまったく逆のことを整備して、しっかりとした会社とした運営を美容室だってやっていかなきゃですよね、、

あたりまえだけど、単価低いほうが重労働

どんな条件であっても、客単価が低くなればなるほどスタッフに沢山働いてもらわなければなりません。。

 

単価11000円 客数10人=110000円

単価5500円  客数20人=110000円

 

のようにね。まあ、当たり前です。

 

これを、スピードを2倍早くして対応するのか、、

それとも労働時間を長くして対応するのか、、、

 

この間の某有名サロンの講習で聞いた話では、そのサロンのカット時間は5分〜10分以内だそうです。

単価が10000万円を余裕で超えている美容室が、そのスピード感で仕事をしているのに、それ以上のスピードが可能でしょうか?

やはり、美容室も価値をあげなきゃ!

その中で僕がだした答えは、単価を下げて回転数を上げる事ではなく、美容室の価値を上げていくということです。

今年に入って僕は意識的に『技術講習会』を頻繁に入れてます。それは、個室型美容室GULGULの価値を底上げしていこうと考えていたからなんです。

うちは3月に値上げをしました。ただの値上げだけなら上手くいきません。

値段はお客様満足度と比例して上がっていくものだから、ただの値上げはお客様からしても意味不明ですもん。

今年1年かけて、美容室としての本質をGULGULは高めていきたいと思っています。

 

これからのGULGULが目指しているのは、単純に、、

 

技術が上手い美容室

 

です。

美容室の本質ってやはり、そこなんじゃないのかな。。

 

美容の技術が上手になる。

お客様への提案の引き出しが増える

お客様満足度があがる。

適正な値段をつけていく

会社整備が整う

従業員満足度があがる

良い人材が増える。

お客様満足度があがる

売上が伸びる

プラスの上昇な無限ループ

 

そんな美容室。そんな会社にしていきたいものです。

それにはコツコツとやらなきゃね。。

お客様に最高の美容室って言ってもらうために。

がんばろう。

 

では。

 

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この記事をかいた人

大河内隆広 昭和 53 年 3月 15日生 / 東京都出身 / 国際理容美容専門学校卒業 株式会社 GULGUL代表取締役 『美容室 社長』で検索すると1ページ目の検索順位1位にブログが出てくる。 現在、表参道、東京千葉で美容室を8店舗、イタリアンバル1店舗を経営。 2019年に飲食店トンガリアーノ新小岩店をオープン。 ガイアの夜明けに取り上げられて話題に。 有料オンラインサロンNO LIMITを主催。 会員数800人超。 2019年有料オンラインサロントップ10に選出される

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